ヽ(`Д´)ノ


by raa511

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青い空。差し迫る期限。ふと、8/31に徹夜で夏休みの宿題を全部やった小5の夏を思い出した。特に読書感想文がつらかった。んで、下記はたまたま見つけた新時代の「我輩は猫である」のような作品。描写が実にうまくて煮詰まった心にしみる(猫が描写する夏目漱石方式)。

「彼女と彼女の猫」 季節は春の始めで、その日は雨だった...
http://meta.yahoo-streaming.jp/webevents/yahoo/event/5cm/...
※音アリ。Windows Media形式のストリーミング

しかもこの作品はその後プロになった作者がサラリーマン時代につくったというのだからすごい。才能とデジタル革命がなせる技か。ナレーションの声も雰囲気があっていいなぁ、と思ったら作者自身(!)の声でした。

来春には新作「秒速5センチメートル」が渋谷シネマライズで公開されるとのこと。秒速5センチメートルってなんのことだろうと思ってたら、桜が散り落ちる速度だと知って背筋がひんやりしました。作者の大学時代の専攻が国文学というところにも妙に納得。

「秒速5センチメートル」 予告編
http://meta.yahoo-streaming.jp/webevents/yahoo/event/5cm/...


監督 新海誠 プロフィール

1973年長野県生まれ。大学で国文学を専攻。5年間のゲーム開発会社勤務を経て、専業映像作家として活躍中。

2000年に「彼女と彼女の猫」、2002年にフルデジタル作品「ほしのこえ」を発表、人気に火がつく。「ほしのこえ」で新世紀東京国際アニメフェア21「公募部門優秀賞」、第6回文化庁メディア芸術祭「特別賞」など多数の賞を受賞。

2004年には「雲のむこう、約束の場所」が渋谷・シネマライズほか全国の劇場で公開され、ロングランを記録。第59回毎日映画コンクール「アニメーション映画賞」ほか、国内外の映画祭でも受賞。海外でも高い評価を受ける。DVDも好調なセールスを記録し、北米、台湾、韓国ほか、30か国以上での発売も決定。

http://5cm.yahoo.co.jp/index.html
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by raa511 | 2006-08-19 09:50 | ブックマーク

モバイルと進化の振り子

進化の振り子、と呼ばれる現象がある。

ある時代の先進的テクノロジーの普及率が高い国は次の時代の技術への移行にかえって遅れて後進国になりやすいというもの。これが進化の振り子の「第1法則」。一方、自由市場資本主義の世界ではそれをチャンスととらえて大きく稼ごうとする outsider (枠組みの破壊者)が進化的停滞を一気に解消することもある。これが進化の振り子の「第2法則」。

少し前の日本のインターネットではNTTのISDNが「先進的テクノロジー」だったし、Yahoo! BB(ソフトバンク)が「outsider」だった。結果として、日本では一気にADSLが普及し、ブロードバンド大国と呼ばれるようになったのだけれども、今度はモバイルの世界で同じことが起きるかもしれないという話。

今の日本のモバイルにおける「先進的テクノロジー」はi-mode。この限りなくインターネットに近いようで、そうでないもののおかげで「携帯先進国」になった日本ではあるが、i-modeでいち早く「インターネット」を手に入れちゃったせいで、米国の若者向け携帯端末で現在進行中の「PCインターネット世界の成果をまるごとモバイルに取り込もう」という新しい動きについていけていない。

いや、フルブラウザ機能の搭載など、その方向に動いてはいる。しかし、米国的な融合にはほど遠く、この動きの遅さはかつてのISDNを連想させる。現状ですでに儲かっているのだから急ぐことはないよ、ものごとにはペースがあるんだ、ということかも知れない。

ということで、進化の振り子の第1法則にしたがって、日本のモバイルはアメリカの後進になりさがるのか、やはりoutsiderが新興モバイル企業(Softbank/WILLCOM/eモバイル etc.)から現れて第2法則を実現しちゃうのか、そのあたりが気になる蒸し暑い夏の夜。みなさん、いかがお過ごしですか?(きっこ風)

関連記事

「SidekickでPCいらず」 CNET松村さんBLOG
http://blog.japan.cnet.com/matsumura/archives/003028.html

ソニー「mylo」に、携帯IMの可能性を感じた
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/mobile/articles/0608/09/news031.html

米Sony myloの映像レポート
http://www.youtube.com/watch?v=IxMs2-zwD_I
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by raa511 | 2006-08-10 20:44 | ITトレンド

YouTubeの希望と不安

「キャイ~ン 映画 DEATH NOTE 追撃スペシャル」
http://www.youtube.com/watch?v=g7LpU7BTpyk

熱狂的な支持があったもののレコード業界との対決で失速したNapsterと対比されることが多いYouTubeですが、Napsterとの「状況の違い」も最近よく議論されています。

まずはNapsterより希望が持てる部分。音楽分野のNapsterの場合は共有されたのは大部分が有料の「商品そのもの」だったが、映像の世界は映画などの例を除いて大半がCM付き無料配信という「広告モデル」。さらに一部はその広告モデルを強化するための「広告」としての「プロモーション系」のコンテンツだったりする。

例えば上の番組は映画のプロモーションなので多くの人に見られることがそもそも主目的。TV局側も建前としてはYouTube上で共有されることを認めないだろうが、少なくとも実効上は問題がないと判断していてもおかしくない。ここが共存どころか共栄の芽がある部分。TVでは「番組宣伝用の番組」や、進行中のドラマにキャッチアップしてもらうための「前半総集編」なども多くあり、最終的に富を生む部分に誘導できれば問題がない。

次にマイナス面。音楽や映像コンテンツはテキストや写真に比べて圧倒的に多くのネットワーク帯域を消費してしまうので、各ユーザに帯域を少しづつ提供してもらうP2Pの形式を採用するのが経済面での「常識」だった。一方、YouTubeが採用したのはベンチャーキャピタル(VC)からの大型資金調達を前提にしたサーバ配信型。帯域コストだけで最新の数字では月1.5億円から2.0億円くらいかかっているとされており、VCから調達したお金が銀行に20億円くらいあるとはいえ、それでも10ヶ月もたないよ、ということになる。

NBCなど全米TVネットワークとの大型のタイアップ交渉も進行中のようだけれども、このすさまじいburn rate(資金の消費速度)では、追加資金の調達先やM&Aの売却先を探すにしても、交渉が想定より長引いたりしたら一気にburn outしてしまう可能性もある。

そういうスピード感やら危なっかしいところを含めて、シリコンバレーイズムの「ど真ん中」をいっているという印象。一攫千金を目指した賭けの「大胆さ」という点では海賊ジャック・スパロウの蛮勇にも負けてない。
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by raa511 | 2006-08-05 17:16 | ITトレンド

1.0と2.0の循環

ブックマーク。先日、Kさんがmixiで言っていたことに近い記事。

CGMと既存メディアの“マッシュアップ”
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0608/01/news011.html

私見も織り交ぜてまとめると、

  1. 真に2.0がもたらすものは、一次コンテンツ(1.0時代からのプロや2.0時代に生まれたスーパーアマチュアが生み出すもの)の新種の編集機能。さらに一部の2.0のアウトプットは1.0メディアにフィードバックされる。この循環によって生み出される新しい付加価値がポイント。2.0内で自己完結的にグルグル回る部分(ピュア2.0)も成長するが、1.0と2.0間の循環パターンほどには(経済的には)大きくならない。

  2. TV、新聞など1.0メディアの生態系(雇用も含めた産業)がなくなるわけではなく、編集権の一部(例えば一面記事や番組編成によって人々が何を「知るべきか」を決めたり、事実から導きだされる「解釈」を決める)が急速に失われていく、ということ。一部とはいえ、1.0メディアのこれまでの経済的権益、影響力が縮小に転じることは、特に当事者にとってはおおごと。

  3. 1.0メディアとしてこれからの世界で影響力を確保するためには2.0生態系で利用しやすいようにコンテンツを再加工して配布したほうが得策。かつてのAmazonの変身(アフィリエイトサイトを通した商品データの配布&オープン化)にも重なる部分。

ここでふと連想したのが、金融革命におけるデリバティブやマルチプル経済。実際の元手の何倍もの取引が行われるというやつ。2.0は言わばメディアのデリバティブ化なのかもね。
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by raa511 | 2006-08-01 17:41 | ITトレンド