ヽ(`Д´)ノ


by raa511

カテゴリ:ITトレンド( 14 )

最近、ようやく周りで話題の「ヒーローズ/HEROES」(NTVで木曜深夜に放映中)にはまりつつあり、そんな状況で読んだ「パラダイス鎖国(=斜陽し、関心が内向きになってきている「日本」というシステムについて希望を含めて論じている本)」に、Hiro役のマシ・オカ氏の話題が出ていたので、ふと思い立ってWikipediaで調べてみたら、生い立ちなどいろいろわかった。

日本で生まれ、6歳の時に母親につれられて渡米し、ジョージルーカスのSFXスタジオ「ILM」でコンピュータエンジニアとして働きつつ、Heroesのオーディションを受けて合格。しかも「MONSTER」など、浦沢直樹Animeが大好き。

マシ・オカ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%82%AB

この人は何者なんだろう、なんとなく怪しいなぁと思っていたのに、Wikipediaで人物背景がわかって一気にファンになりました。怪しんでゴメン、オカちゃん。そしてありがとう、Wikipedia。

TV放映の最後でオカ氏のインタビューもたまたま見ました。
最近のアメリカでの日本のイメージは
Japan -> Akiba, Anime -> geeky city -> 超オタクで、かっこいい -> Otaku, yeah!
みたいでそのイメージがHeroesに影響してるって言ってました。ましてや、Heroesはコミックを重要なモチーフにした作品だけに日本人役のHiroが特大フィーチャーされる結果になったんだろうなぁ、とドラマの全貌をやっと理解。

しかし、一方で悲しいのがほんの少し前までは
Japan -> Sony, Panasonic -> 高性能電子機器つくる国 -> Super high-tech products, yeah!
だったはずなのにそれが過去のイメージになりつつあること。

で、「パラダイス鎖国」でも言及されていましたが、アメリカ、特に西海岸の昨今の隆盛はハリウッドの映画産業とシリコンバレーIT産業の、お金的、人材的、アイディア的交流という相乗効果要因も大きいとのこと。

ということは、やはり世界から見てもしっかり特徴が立っているAkiba的、Anime的(Ghost in the shellや最近だと電脳コイル)な強みとのランダムな連携で打って出る「Otaku開国」的な流れを意識したほうがよいのだろうな、って思った次第。そうしようぜ、ニッポンITの皆様。
[PR]
by raa511 | 2008-06-10 05:36 | ITトレンド

マウスからフィンガーへ

iPhoneやMicrosoft Surficeといった最近の一連の新しい「指先系」インターフェースについて知るにつれ、この流れは本物かも(一線を超えそう)って感じに思えてきました。

1970年前後に「マウス+GUI」という革新的なヒューマンインターフェースがコンピュータ研究の中で発明され、その後少しつづ改良されながらコンピュータ産業の発展と共に世の中に普及していったわけですが、その後の「マウスを超えるインターフェース」の研究は挫折の連続で、結局マウスの偉大さを確かめるだけ、と言われて久しいわけです。(これをコンピュータ産業史における「偉大なるマウスの呪い」と呼んでいます。個人的に勝手に。)

まぁ、究極のインターフェースは脳に電子的なインタフェースを直接接続することに決まっているのですが、これを安全に使いこなすには、bio&nanoメカトロニクス的な技術革新がまだまだ足りておらず、それが可能になるのはたぶん我々の孫の世代(2040年前後)でしょう。

で、それまでずっとマウスを使い続けると思うとつまんなくてさすがにゲンナリするのですが、wiiなどを見てもわかるとおり、手(ハンド、フィンガー)は我々の身体の物理的な可動部の中で最も「思い通り」に動く器官であり、フィンガーの自由自在な動きをうまく吸収できる装置として新型の「高性能タッチパネル」を使えばブレイクスルーできるんじゃねぇ?というのが冒頭のiPhoneやSurficeの流れ。

「タッチパネル」と聞くと何だかいまさら感のあるデバイスのような印象ですが、我々がATMなどで親しんでいるタッチパネルは今となっては「原始的」なモデルで、同時に1つの点が押されたことを検出する能力しか持たないらしい。確かにATMで、これとこれ、えいって同時に2つ押したことはなかった。

これがiPhoneでは2点同時検出に対応しており、これによって新たに可能になったユーザアクションが相当数ある様子。この流れでいくと、より多数の、よりアナログでダイナミックな動きに対応できるところまでタッチパネルがますます進化、小型化していくのは確実で、デモを見る限りSurficeにはiPhoneよりもっと高度なタッチパネルが実際に実装されているように見えます(MIT石井教授の"Tangible User Interface"っぽい画面もありました。研究提携しているのだろうか)。

wiiのインタフェースでwii sportsのような全く新しいゲームが可能になったように、インタフェースの進化はアプリケーションの進化を確実に刺激するわけで、ここ最近はWeb周辺技術でしかイノベーションがなかったコンピュータ産業の興亡史にも思いがけない影響を与えることは必至。おもしろくなってきたっす。

PS.
コンピュータがそれと意識されないくらいに生活に浸透すると言われる「ユビキタスコンピューティング」の時代のことを日本ではよくダジャレで「指きたっす」と言うわけですが、本当に指先でいろいろやっちゃう世の中になりそうです。

Microsoft Surficeについての報道映像
http://www.brightcove.com/title.jsp?title=933742930
[PR]
by raa511 | 2007-06-01 16:57 | ITトレンド

電通版AdWords?

「ネットでテレビCMが買える」という不思議なCMをTVで見かけたので(ややこしい)、何のことかとアクセスしてみると、電通が仕掛けた動きのようです。

CM GOGO
http://cmgogo.com/

電通、テレビCMをネット受注 10月から試行
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY200608280262.html

電通は28日、インターネットによる手続きでテレビCMを流せるシステム「CMGOGO」を10月2日から半年間、試験的に運用すると発表した。発注から料金の決済までネットで完結する仕組みで、これまで制作に数カ月、費用も数千万円はかかるのを最短1カ月、数百万円程度に抑え、受注を増やす。広告主は放映地域や1週間の放送回数などは指定できるが、放送局や細かい時間の指定はできない。

サイトでは価格パッケージの選択から映像素材選択までかなり人手をかけない自動化を追求している様子。Google AdWordsのようないわゆるロングテール需要の取り込みを狙っているように見えますが、放送の場合はネットに比べ露出枠が圧倒的に限られているのでロングテールアプローチは向いていないのでは?と思ったら地方の放送局を含めて結局売れずに無駄になっている空スポット枠を有効活用するのが狙いのようです(ゆえに放送時間など放送条件の自由度は低い)。

米Googleでも雑誌やTVにAdWordsの手法を展開しようとする動きがあるようですが、試験運用とはいえ、世界的に見ても有数の総合広告コングロマリットである電通がこの時期に動いたところがやや意外。後ろで動いている構図がちょっと気になる。
[PR]
by raa511 | 2006-09-25 11:42 | ITトレンド

リアルタイムに向かうWeb

いろいろ忙しそうだった江島氏のchat2.0的サイトがついにリリースされたようです。
今日の日経産業新聞にも紹介記事があるとのこと。

lingr(リンガー)
http://www.lingr.com/



タグやパーマリンクで旬の話題を追跡できるのがポイントの様子。こういうリアルタイム指向な通信アプリがJavaScriptでスムーズに動作しちゃうところに改めて時代の変遷を感じる。しかし、ビジネス向けソフトウェア企業インフォテリアの米支社長にしてこのコンシューマ指向っぷりは。さてはグループウェア的な企業内チャット展開も狙ってるのかな。彼のブログにWebは今後リアルタイム性を強めていくという信念がある、という解説があります。

「Lingr(リンガー)をリリースしました」
http://blog.japan.cnet.com/kenn/archives/003103.html

独り言をボソッとつぶやいたり、テスト的な書き込みをしてみたり、写真や動画を張り込んでみたり、色々とお試しあれ。私も気が向いたときにフラフラと参加するかも知れません。さてさて、というわけで、Lingrは「は?それだけ?」というぐらい、ようするにチャットなのですが、その背景にあるビジョンは「ウェブはリアルタイムへと向かう」という信念です。たとえば、私は、人力検索とかソーシャル・サーチの未来はリアルタイム性にかかっていると思っています。

(中略)

妄想レベルで言えば、ブログをあーでもないこーでもないと書いているプロセスそのものをリアルタイムに公開できたり、絵を描いたり消しゴムで消したりしている過程が見せられたり、ウェブ上で出会った仲間とその場で生演奏でジャムセッションしたり、そういったさまざまなパフォーマンスがリアルタイムに発信できて、さらにボタンか何かを押しまくることで鑑賞者からリアルタイムに拍手を送れたりすれば、これはどえらい面白いことになるぞ、と思っているのです。まぁ、そこまでの道のりは遠いですが、その第一歩としてまずは世の中で一番イケてるチャットをつくろう、と思ったのです。

今回、Lingrを実装するために使った基盤技術が、Ajax(エイジャックス)界隈で最近話題になりつつある「Comet(コメット)」という技術です。日経産業新聞のほうでもやたら詳しい解説が載ってて、まだIT専門誌とかでもここまでちゃんと解説したものはないと思うのでビックリなんですが、この Lingrを作り始めた頃にはまだCometという名前がなくて、「コネクション張りっぱなし方式」なんて呼んでいたのですが、このCometについての技術的な詳細はまた機会を改めてご紹介したいと思います。


[PR]
by raa511 | 2006-09-08 19:09 | ITトレンド

モバイルと進化の振り子

進化の振り子、と呼ばれる現象がある。

ある時代の先進的テクノロジーの普及率が高い国は次の時代の技術への移行にかえって遅れて後進国になりやすいというもの。これが進化の振り子の「第1法則」。一方、自由市場資本主義の世界ではそれをチャンスととらえて大きく稼ごうとする outsider (枠組みの破壊者)が進化的停滞を一気に解消することもある。これが進化の振り子の「第2法則」。

少し前の日本のインターネットではNTTのISDNが「先進的テクノロジー」だったし、Yahoo! BB(ソフトバンク)が「outsider」だった。結果として、日本では一気にADSLが普及し、ブロードバンド大国と呼ばれるようになったのだけれども、今度はモバイルの世界で同じことが起きるかもしれないという話。

今の日本のモバイルにおける「先進的テクノロジー」はi-mode。この限りなくインターネットに近いようで、そうでないもののおかげで「携帯先進国」になった日本ではあるが、i-modeでいち早く「インターネット」を手に入れちゃったせいで、米国の若者向け携帯端末で現在進行中の「PCインターネット世界の成果をまるごとモバイルに取り込もう」という新しい動きについていけていない。

いや、フルブラウザ機能の搭載など、その方向に動いてはいる。しかし、米国的な融合にはほど遠く、この動きの遅さはかつてのISDNを連想させる。現状ですでに儲かっているのだから急ぐことはないよ、ものごとにはペースがあるんだ、ということかも知れない。

ということで、進化の振り子の第1法則にしたがって、日本のモバイルはアメリカの後進になりさがるのか、やはりoutsiderが新興モバイル企業(Softbank/WILLCOM/eモバイル etc.)から現れて第2法則を実現しちゃうのか、そのあたりが気になる蒸し暑い夏の夜。みなさん、いかがお過ごしですか?(きっこ風)

関連記事

「SidekickでPCいらず」 CNET松村さんBLOG
http://blog.japan.cnet.com/matsumura/archives/003028.html

ソニー「mylo」に、携帯IMの可能性を感じた
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/mobile/articles/0608/09/news031.html

米Sony myloの映像レポート
http://www.youtube.com/watch?v=IxMs2-zwD_I
[PR]
by raa511 | 2006-08-10 20:44 | ITトレンド

YouTubeの希望と不安

「キャイ~ン 映画 DEATH NOTE 追撃スペシャル」
http://www.youtube.com/watch?v=g7LpU7BTpyk

熱狂的な支持があったもののレコード業界との対決で失速したNapsterと対比されることが多いYouTubeですが、Napsterとの「状況の違い」も最近よく議論されています。

まずはNapsterより希望が持てる部分。音楽分野のNapsterの場合は共有されたのは大部分が有料の「商品そのもの」だったが、映像の世界は映画などの例を除いて大半がCM付き無料配信という「広告モデル」。さらに一部はその広告モデルを強化するための「広告」としての「プロモーション系」のコンテンツだったりする。

例えば上の番組は映画のプロモーションなので多くの人に見られることがそもそも主目的。TV局側も建前としてはYouTube上で共有されることを認めないだろうが、少なくとも実効上は問題がないと判断していてもおかしくない。ここが共存どころか共栄の芽がある部分。TVでは「番組宣伝用の番組」や、進行中のドラマにキャッチアップしてもらうための「前半総集編」なども多くあり、最終的に富を生む部分に誘導できれば問題がない。

次にマイナス面。音楽や映像コンテンツはテキストや写真に比べて圧倒的に多くのネットワーク帯域を消費してしまうので、各ユーザに帯域を少しづつ提供してもらうP2Pの形式を採用するのが経済面での「常識」だった。一方、YouTubeが採用したのはベンチャーキャピタル(VC)からの大型資金調達を前提にしたサーバ配信型。帯域コストだけで最新の数字では月1.5億円から2.0億円くらいかかっているとされており、VCから調達したお金が銀行に20億円くらいあるとはいえ、それでも10ヶ月もたないよ、ということになる。

NBCなど全米TVネットワークとの大型のタイアップ交渉も進行中のようだけれども、このすさまじいburn rate(資金の消費速度)では、追加資金の調達先やM&Aの売却先を探すにしても、交渉が想定より長引いたりしたら一気にburn outしてしまう可能性もある。

そういうスピード感やら危なっかしいところを含めて、シリコンバレーイズムの「ど真ん中」をいっているという印象。一攫千金を目指した賭けの「大胆さ」という点では海賊ジャック・スパロウの蛮勇にも負けてない。
[PR]
by raa511 | 2006-08-05 17:16 | ITトレンド

1.0と2.0の循環

ブックマーク。先日、Kさんがmixiで言っていたことに近い記事。

CGMと既存メディアの“マッシュアップ”
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0608/01/news011.html

私見も織り交ぜてまとめると、

  1. 真に2.0がもたらすものは、一次コンテンツ(1.0時代からのプロや2.0時代に生まれたスーパーアマチュアが生み出すもの)の新種の編集機能。さらに一部の2.0のアウトプットは1.0メディアにフィードバックされる。この循環によって生み出される新しい付加価値がポイント。2.0内で自己完結的にグルグル回る部分(ピュア2.0)も成長するが、1.0と2.0間の循環パターンほどには(経済的には)大きくならない。

  2. TV、新聞など1.0メディアの生態系(雇用も含めた産業)がなくなるわけではなく、編集権の一部(例えば一面記事や番組編成によって人々が何を「知るべきか」を決めたり、事実から導きだされる「解釈」を決める)が急速に失われていく、ということ。一部とはいえ、1.0メディアのこれまでの経済的権益、影響力が縮小に転じることは、特に当事者にとってはおおごと。

  3. 1.0メディアとしてこれからの世界で影響力を確保するためには2.0生態系で利用しやすいようにコンテンツを再加工して配布したほうが得策。かつてのAmazonの変身(アフィリエイトサイトを通した商品データの配布&オープン化)にも重なる部分。

ここでふと連想したのが、金融革命におけるデリバティブやマルチプル経済。実際の元手の何倍もの取引が行われるというやつ。2.0は言わばメディアのデリバティブ化なのかもね。
[PR]
by raa511 | 2006-08-01 17:41 | ITトレンド

任天堂DSでググる日

Nintendo DS用ブラウザ、注文しました。最近、我が家をやっと無線LAN化したので、起動や停止が素早いDSをお手軽インターネット端末として使ってみたらどうなるかな、と。

仕様でFLASHや動画は見られないけれど、簡単な調べ物などで大活躍するに違いない。外でも無線LAN接続さえ確保すれば使えるし。ちなみにバッファロー製の無線LANステーションだとAOSSとかいう規格で比較的簡単にDSを無線LANに認証登録できる。我が家のやつもバッファローにしました。

記事によると、DSブラウザには明示的なデータ保存機能も、永続的なキャッシュもないようなので、正真正銘のシン・クライアント。保存系の機能がないことは不便なようで、ウィルス感染の心配がなくなるのでファミリーコンシューマ向け端末としてはむしろ合理的。

JavaScriptはサポートしているのでGmailやGoogle MapsやGoogle Calendarも使えるはず(使えなかったら泣く。泣きながらこのブログで報告しよう)。思うに、かつてSunやOracleが夢見た「ネットワークコンピュータ」は、ローカルハードディスクを持たず無線LANでグローバルネットワークに接続されたこの「Nintendo DS」のことだったんじゃなかろうか。

DSブラウザはOperaブラウザベース。PCブラウザ市場ではいまだ8割以上を占めるIEと、伸び盛りのFireFoxに挟撃されて厳しそうなOpera、という印象なのだけれども、携帯電話向けフルブラウザやW-ZERO3、そしてDSにも採用されて組み込みライセンスビジネスとしてはうまくいっている様子。

モバイル端末のハードウェアメーカーにとってはATOKとの付き合い方に似ているのかも。最近の携帯端末にはこの両者がバンドルされていることが多いし。

PS.
この夏、夏休みの宿題をやっつけるために任天堂DSでGoogleデビューする小学生が急増するに違いない、と密かに予言してみる。

開発陣に聞くニンテンドーDSブラウザーのコンセプト
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/special/14673.html

Nintendo DSとバッファローAOSS
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/network/nds/index.html

Operaが奏でるPCと家電のブラウザ協奏曲
http://japan.cnet.com/interview/media/story/0,2000055959,20172007,00.htm
[PR]
by raa511 | 2006-07-18 17:29 | ITトレンド

新興Riyaが狙う金脈

最近復活が著しいシリコンバレーのテクノロジーベンチャー生態系の中にあって、テクノロジー至上主義的な社風が強く感じられるRiyaというスタートアップ企業がありますが、いま大きな方向転換のただ中の様子。

この会社のコア技術は画像の中の「人の顔」を正確に抽出、認識して、その顔にFaceID(!)を割り振り、まったく別の写真の中の「その人」も発見できるというもの。いわば「顔」を「キーワード」にできてしまうところが新しく、検索技術の進化という意味でもかなり画期的。この調子で進化していくとPageRankならぬ「FaceRank」という概念も登場するに違いない。

で、この技術のてっとり早いコンシューマ向けの応用としてFlickrチックな画像共有サイトriya.comが運営されているのですが、サービスの性質的に単独でのマネタイズが難しく、見せ玉として人気がでたらExit(VCの資金回収)は以前の梅田さんのブログにもあるように、Googleあたりの被買収ねらいかなぁ、という印象でした。ところがこんな記事が出ており、

Riya supersizes plan: will become a "visual" search engine
http://www.siliconbeat.com/entries/2006/06/15/riya_supersizes_plan_will_become_a_visual_search_engine.html

画像セントリックなサーチエンジン、マッチングエンジンに変身しようとしている様子。出会いや旅行など画像処理の応用が効くいくつかの分野について検討しているようです。ビジネスモデルは深く考えずに純粋に技術の革新性を売りにして最終的にネット列強のどこかに買収されればいいや、という計画が行き詰ったのかもしれない。

記事によると、とあるVCはRiyaにすでに15ミリオン$(つまり15億円以上)をつぎ込んだと書いてあるので、今回の舵切りにはVCからの圧力も相当影響しているのでしょう。このあたりがシリコンバレー生態系の厳しさとスケール、ダイナミズムを感じるところ。

記事ではRiyaの社員構成も紹介されており、全50人のうち約9割の44人がエンジニアで、うち14人がスタンフォード大学PhDだって言うんだからハンパじゃない。超テクノロジードリブンなところやビジネスモデルのあぶなかっしさも含めてドル箱AdWordsに出会う前のGoogleがまさにこんな感じだったのではなかろうか。ここ最近の動きはいろんな意味でおもしろい。

余談。この写真では集合している人々の顔がきちんと認識されているのだけれども、うしろの壁にかけてあるえらい人の肖像画の顔も認識されちゃっているのはちょっと笑える。
[PR]
by raa511 | 2006-07-06 03:17 | ITトレンド
来るべき総表現社会のソーシャルメディアの誕生を見据えた時、コミュニケーション指向のmixiがはてな化(情報洗練化)するのが早いか、ギーク指向のはてながmixi化(一般化)するのが早いかという話。

mixiニュースとはてなブックマーク:
僕自身はずっと思い続けているのだけれども、これから本当にC2Cとかソーシャルメディアが「くる」のだとすれば、そこには必ず何がしかの「良いご意見すくいあげシステム」が必要なのだ。そうでなければ現在のmixiニュースがあらわすとおり、衆愚的な感情剥き出しのカオスが現れるだけではないのか。次世代では決して既存メディアのパラダイムが根本から覆るわけではなく、既存メディアが果たしてきたフィルタリングシステムそのものを、誰かが担うところは変化しないのだ。
http://www.morishima.com/masahiro/blog-archives/000915.html

今のmixiニュースは司会(田原総一郎)がいない「朝まで生テレビ」という感じだろうか。とは言え、優秀なエリートが大衆のためにスクリーニングするという方法論はすでにマスメディアが確立しているし、ウェブでそれと同じことをしても人々をつなげる「メディア」としてたいした進歩にならないことは分かってきている。

一方、今のマスメディアにも、話題の幅が一定以上スケールしないという根源的な問題があり、みんなで一斉に特定事件の犯人を憎み、政治家をさげすむことくらいしかできない。人々が知るべきことの「最大公約数」としてマスメディアから提供されるニュースをそのまま取り入れたmixiニュースにはこの構造までそっくりコピーされてしまった。

結局のところ、人々のありのままの意見というものはマスメディアや既存の知的階層が呼ぶように「衆愚」以上のものにはならないのか、それともギーク達が感じ取るように今のマスメディアに変わる新たなメカニズムのもとで「集合知」にまで昇華するのか。このあたりがメディアビジネスの次の争点になってくるのは間違いないだろう。
[PR]
by raa511 | 2006-07-02 11:48 | ITトレンド