ヽ(`Д´)ノ


by raa511

YouTubeの希望と不安

「キャイ~ン 映画 DEATH NOTE 追撃スペシャル」
http://www.youtube.com/watch?v=g7LpU7BTpyk

熱狂的な支持があったもののレコード業界との対決で失速したNapsterと対比されることが多いYouTubeですが、Napsterとの「状況の違い」も最近よく議論されています。

まずはNapsterより希望が持てる部分。音楽分野のNapsterの場合は共有されたのは大部分が有料の「商品そのもの」だったが、映像の世界は映画などの例を除いて大半がCM付き無料配信という「広告モデル」。さらに一部はその広告モデルを強化するための「広告」としての「プロモーション系」のコンテンツだったりする。

例えば上の番組は映画のプロモーションなので多くの人に見られることがそもそも主目的。TV局側も建前としてはYouTube上で共有されることを認めないだろうが、少なくとも実効上は問題がないと判断していてもおかしくない。ここが共存どころか共栄の芽がある部分。TVでは「番組宣伝用の番組」や、進行中のドラマにキャッチアップしてもらうための「前半総集編」なども多くあり、最終的に富を生む部分に誘導できれば問題がない。

次にマイナス面。音楽や映像コンテンツはテキストや写真に比べて圧倒的に多くのネットワーク帯域を消費してしまうので、各ユーザに帯域を少しづつ提供してもらうP2Pの形式を採用するのが経済面での「常識」だった。一方、YouTubeが採用したのはベンチャーキャピタル(VC)からの大型資金調達を前提にしたサーバ配信型。帯域コストだけで最新の数字では月1.5億円から2.0億円くらいかかっているとされており、VCから調達したお金が銀行に20億円くらいあるとはいえ、それでも10ヶ月もたないよ、ということになる。

NBCなど全米TVネットワークとの大型のタイアップ交渉も進行中のようだけれども、このすさまじいburn rate(資金の消費速度)では、追加資金の調達先やM&Aの売却先を探すにしても、交渉が想定より長引いたりしたら一気にburn outしてしまう可能性もある。

そういうスピード感やら危なっかしいところを含めて、シリコンバレーイズムの「ど真ん中」をいっているという印象。一攫千金を目指した賭けの「大胆さ」という点では海賊ジャック・スパロウの蛮勇にも負けてない。
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by raa511 | 2006-08-05 17:16 | ITトレンド