ヽ(`Д´)ノ


by raa511

新興Riyaが狙う金脈

最近復活が著しいシリコンバレーのテクノロジーベンチャー生態系の中にあって、テクノロジー至上主義的な社風が強く感じられるRiyaというスタートアップ企業がありますが、いま大きな方向転換のただ中の様子。

この会社のコア技術は画像の中の「人の顔」を正確に抽出、認識して、その顔にFaceID(!)を割り振り、まったく別の写真の中の「その人」も発見できるというもの。いわば「顔」を「キーワード」にできてしまうところが新しく、検索技術の進化という意味でもかなり画期的。この調子で進化していくとPageRankならぬ「FaceRank」という概念も登場するに違いない。

で、この技術のてっとり早いコンシューマ向けの応用としてFlickrチックな画像共有サイトriya.comが運営されているのですが、サービスの性質的に単独でのマネタイズが難しく、見せ玉として人気がでたらExit(VCの資金回収)は以前の梅田さんのブログにもあるように、Googleあたりの被買収ねらいかなぁ、という印象でした。ところがこんな記事が出ており、

Riya supersizes plan: will become a "visual" search engine
http://www.siliconbeat.com/entries/2006/06/15/riya_supersizes_plan_will_become_a_visual_search_engine.html

画像セントリックなサーチエンジン、マッチングエンジンに変身しようとしている様子。出会いや旅行など画像処理の応用が効くいくつかの分野について検討しているようです。ビジネスモデルは深く考えずに純粋に技術の革新性を売りにして最終的にネット列強のどこかに買収されればいいや、という計画が行き詰ったのかもしれない。

記事によると、とあるVCはRiyaにすでに15ミリオン$(つまり15億円以上)をつぎ込んだと書いてあるので、今回の舵切りにはVCからの圧力も相当影響しているのでしょう。このあたりがシリコンバレー生態系の厳しさとスケール、ダイナミズムを感じるところ。

記事ではRiyaの社員構成も紹介されており、全50人のうち約9割の44人がエンジニアで、うち14人がスタンフォード大学PhDだって言うんだからハンパじゃない。超テクノロジードリブンなところやビジネスモデルのあぶなかっしさも含めてドル箱AdWordsに出会う前のGoogleがまさにこんな感じだったのではなかろうか。ここ最近の動きはいろんな意味でおもしろい。

余談。この写真では集合している人々の顔がきちんと認識されているのだけれども、うしろの壁にかけてあるえらい人の肖像画の顔も認識されちゃっているのはちょっと笑える。
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by raa511 | 2006-07-06 03:17 | ITトレンド