ヽ(`Д´)ノ


by raa511

Google限界論のあれこれ


Googleの検索以外のサービス(GmailやGoogle Maps等)のシェアがみんなの「イメージ」より低いことに関連して、Googleはパワーユーザに受けているに過ぎないのではないか、そのあたりにGoogleの限界があるのでは?という議論がある。

5/20 Google,非検索事業がまだまだの状況
http://zen.seesaa.net/article/18078834.html

5/23 Googleは検索以外ではフツウ
http://ceonews.jp/archives/2006/05/google_2.html

6/3 ニッポンでGoogleは一般化するか?
http://d.hatena.ne.jp/wa-ren/20060603/p1

アメリカでの検索シェアは、
Google 47%
Yahoo 16%
MSN 11%

一方、Webメールでは、
Yahoo 42%
MSN Hotmail 23%
Gmail 3%

検索以外の議論に行く前に、日本の検索市場ではまだヤフーが1位なので、アメリカの検索市場でのGoogleのシェアを見るたびに、あのシンプルで、ゆえに能動的なアクションを求めるいかにも上級者向けなGoogle検索が、50%に届きそうな圧倒的1位であることに毎度驚いてしまう。市場の50%を占める1位といったら、上級者向けでも何でもなくて正真正銘の大衆向けサービス。

日米の状況の差に対する説明としては、日本におけるヤフーの立ち上がりの良さ(時期やブランディング)があるが、それよりも国民一般のキーボードリテラシーの差が単純に大きいんじゃないかなと思う。

インターネットといっても所詮はキーボードが体験を支配している(将来は無線LANを脳に埋め込むでしょうが)。インターネット以前に長いPC文化があったアメリカはキーボードを使いこなす中年以上の層が日本にくらべて圧倒的に厚く、相当昔からPCで納税計算なんかをすますことが広く行われている。日米でキーボードリテラシーの差を比べたら40代あたりの差が30代あたりに比べて極めて大きいはず(残念ながら今、手元に統計数字はもっていませんが)。

日本では一般大衆がキーボードに慣れ親しんだ世代はほぼインターネット遭遇世代(35歳以下あたり?)と重なっている。そう考えると、日米の差は時間の経過(単純に10年経つと今の30歳は40歳になるというマーケティング以前の絶対法則)と共に縮まっていくので、アメリカと同様に早晩Googleが検索シェア1位になると思う。

よくある議論で「このサービスはすばらしいけど上級者向けだから所詮普及しないよ」というものは短い時間軸では総じて正しいのだけれども、一方で今の中年と未来の中年が同じ「ユーザ」だと思い込んでいる傾向がある。もちろん、よりシンプルでより楽ちんなサービスのほうが普及に確実にプラスになるけれど、1年ごとに市場の世代は1歳だけ代謝して、より「高性能」なユーザに置き換わっているという事実を忘れちゃいけない。あらゆるコンピュータシステムはユーザまでを含んだ共進化システムで、アメリカでは下記のような世代も生まれてくるほどなので。

数百人以上のネットワークをリアルタイムに背負って仕事するのが当たり前になる時代
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060325/p1

で、Googleの検索以外のサービスのシェアが意外に低いことについては、個別の背景があると思う(特にYahooやMSNに大きく負けているWebメールは、一般的に使いこんだメールアドレスを変えたくないので後発サービスに大移動が起こりにくい)。

Googleとしては検索から他のサービスに関連するトラフィックを流し込むなど、普通の努力を進めていくしかない。実際に一部の検索キーワードで検索結果に画像検索を統合したりしている(Googleサービス内で画像検索のシェアが比較的高いのはこれが理由という気も)。

いずれにせよ、Googleは一番儲かる「検索」で勝っているんだから、無問題(モウマンタイ)なんじゃない?むしろ、これからの攻め、打ち手を考えると米ヤフーの方がかなり辛いと思う。
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by raa511 | 2006-06-04 14:38 | ITトレンド